少しばかりコース開催内容の構想をば

こんにちは。

ヴォイストレーナーの美央です。

今日はテクニックのお話。最近テクニックのお話なかったからね。

今年の秋冬か、来年には、コースの開催をしようと思っています。
その時にお伝えするテクニックのお話なので、ぜひコース受講を考えている方は、下記内容をもとに今までのワークショップの振り返りとご自身がよく聞くアーティストなどと比べてみていただけると、新たな発見があると思います。

もちろん上級テクニックの一部の話ですから、一人で勝手にやらないこと!(笑)





呼吸法には、三つの種類があります。(気になる人はこちらを読んでね。)


発声法と、家作りって似ているところがあります。
家作りって、配管一つ忘れたら、もうほぼ最初から土台固めを再度しないといけないそうです。
呼吸法も一緒で、土台をしっかりつくることが必要となりますし、癖がついてしまっている場合は、癖をとる必要があります。



丹田呼吸法は、本来の自分の声を取り戻すことが出来る・中心軸を確立することができ、基礎をつくりあげてくれます。そして、声の質感も違うのです。
まずスムーズに発声することができ、無理がありません。自然体のまま発声できるわけですから、とても柔らかく、しなやか声質を維持することができます。

一方腹式呼吸は、自分の力・筋力だけで歌います。力むため、声の質も堅くなり、自由度が下がります。

ロック歌手・メタル好き・シャウトばりばりやります!という方は、この腹式呼吸で教えられることが多く、堅く尖った鋭利な声をだす傾向が強いです。

そういう楽曲に合っているわけですから、いいんだけどね。

でも、配管やフレームがしっかりしていないので、どこかで無理が来ます。

高音シンガーはほぼ同じ悩みを共有しているはずです。高音シンガーの職業病というか、死因に直結するものなのですが…

女性のソプラノ歌手(ハイソプラノ)で舞台上で亡くなる方って結構いらっしゃるのです。
くも膜下出血です。グローブのKEIKOさんも患いましたね。
これは腹式呼吸による発声が大きく関わっています。

私もハイソプラノです。ハイソプラノって常に高音を出しつづけるので、貧血に見舞われることが多くあります。コンサート直前の練習では結構青ざめている女性、多いです(笑)

でも、丹田呼吸法で歌っていると、高音を出しつづけるって何の苦もなく楽しくて、最高に気持ちがいいんですよ。本当に。
一種のエクスタシーに近いんだと思う。
だからソプラノ歌手はね、ソプラノ歌手を止められないの(笑)



by CEBImagery.com





脱線しちゃった(笑)話を戻すけど、
もちろん、腹式呼吸での発声は、常に力んでいるので柔らかい質感で歌えないのです。
これ、どんな時に困るかというと、バラード歌うときなど表現力に幅を効かせたい時。

腹式呼吸派の歌い手は、表現力を変えたいとき、声の質感を変えられません。なので、空気量を調節するか強弱を活用して表現を変えようとするのです。

空気量を調節するというのも、大事なテクニックなんだけど、土台がしっかりしていないから喉を枯らしますし、痛めます。

10年、15年そのように歌いつづけると人は常に声帯を傷つけていますから、
同じように発声し、同じように歌ったとしても、音を外したり、掠れて出なかったりします。

私はネット上の「歌手が『劣化した』」という表現は大嫌いなんだけど、上記の腹式呼吸での発声法が大きな要因なのです。
(あ、でも3年・5年くらいで「劣化」って言われちゃう場合は、まともにボイトレ自体受けてない可能性があります。)




「丹田呼吸法で固い質感を出すにはどうしたらいいの?」
という質問が出てきた方がもし居たら、おそらく普段からハードな楽曲を歌う方なのではないかなと思います。

私は、コース受講の生徒さんには、最低でもこれをマスターしてもらおうと思っています。
これが卒業最低ライン(笑)※落第は一切受け付けません。


簡単に言うと、丹田・仙骨の意識を保ったまま、音域・リズムなどに応じてどちらか一方(あるいは両方)のパーセントを上下させ、腹式呼吸のうえ、蝶形骨のパーセントも上下させて音を出していきます。






今、「・・・・・・は?」って思ったでしょーーー?

意味わかんないでしょ?!!!!(笑)








そうそう、意味分からなくていいんだよ。
ただ、コース受講したら、無敵になれるよって話をちょっと面倒くさくしてみたかっただけ(笑)


とりあえず、ここは最低ラインで今考えています。
なので、必要な要素である 発音法・チェストボイス・ミックスボイスは、マスターしていただけるように必ず指導します。

声質移行(ミックス→頭声など)や、ビブラート、ウィスパーボイス・ファルセット・空気量の調節による表現法などの応用テクニック+表現力は、もしかすると、インストラクター養成ワークショップとかになるかも。

本当は全部やっちゃいたいんだけどね←

と構想(妄想)しています。



ま、またおいおいね。

勝手気まま、自由きままな私なので、また追加したくなったらカリキュラム変えますね♡

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ABOUT THE AUTHOR

美央 ヴォイストレーナー 歌うということを通して、自分を見つめなおすという活動をしています。

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