ウィスパーボイスは、当分禁止!

こんにちは。トレーニングがスパルタで有名なボイストレーナーの美央です☆
(スパルタコーチをキャッチコピーにしようかしら…)

あまりに寒い日が続き過ぎて、布団から出ることが億劫になりますね。

さて、今日は、ウィスパーボイスのお話です。










発声方法の一つにウィスパーボイスというものがあります。
とっても簡単に言うと、ささやくように歌うという技法であります。

現代音楽でよく活用されています。むしろ、アルバム一枚買って、入っていないことがないくらい、よく使われている技法です。

1コーラス、2コーラスと終わり、所謂Cメロに入り、最後のさびの繰り返し

これが現代音楽の構成であるとするならば、さびの繰り返しを強調するためにCメロに活用されることがとても多いです。

また、ウィスパーボイスを売りにしているシンガーさんも多いですね。

この歌唱法、なぜ使われているのかというと、強弱(表現)がつけやすく、そして声量を大きく歌うよりも簡単だと思われているからだというのが、個人的な見解です。

まあとんでもない、勘違い
いや、勘違いも甚だしい限りなのですが(笑)

私の開催しているワークショップでは、この技法は絶対にお教えしません。
上級コース開催となれば話は別になります。

なぜか。


ものすごく、めちゃくちゃ、本当にそれはもう〜〜〜〜〜〜やばいくらい!!!
難易度が高いからです。


基礎力もないうちにウィスパーボイスをやったら、
三年後にはウィスパーっていうか、シワシワボイスですよ。本当に、まったく!!

普段、どれくらい喉に負担をかけているのか分からないうちにウィスパーボイスに手をつけてしまうと、取り返しがつきません。

声量をあげることは比較的簡単ですし、どんな人でもある一定以上声量を出すことはできます。
(これは肺活量などは特に関係ないと言って良いでしょう。)

ですが、ウィスパーボイス、囁くというのは上級テクニックなのです。

だからテレビによく映る、若い女の子の歌手を見ると、将来が心配になります。
声と見た目がかけ離れてしまうであろうことはもう避け難いからです。

ミックスボイス、チェストボイスなどなど、色々な歌い方がありますが、ウィスパーボイスは特に基礎力がモノを言う歌い方です。

どれだけ日々、基礎練習に時間を費やしているかが、上級テクニックを使いこなす鍵です。

私も、ウィスパーボイスを活用して歌う際は必ずこれでもかというくらい万全な体勢と意識で歌います。
少しでも意識から外れてぐらつくと、喉を痛めるからです。


話は変わりますが、今日ちょっとくすっとしたことの分かち合い。
今日は買いたい本があったことを思い出し、ふらっと近所の本屋さんに入り心理学コーナーへ。
お目当ての本が無かったので、お隣の棚のスピリチュアル/宗教学エリアの背表紙もざっと閲覧。
キリスト教のけんかの売られ方に、思わず写メをとってしまいました(笑)



やんわり仏教の本も置いてある所がイイ。
こういう日本人らしい茶目っ気、私は案外好きです(が、商品で遊ぶのは良くないよね〜!)

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ABOUT THE AUTHOR

美央 ヴォイストレーナー 歌うということを通して、自分を見つめなおすという活動をしています。

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