歌う原理原則、呼吸の秘密

さ、やっとワークショップ参加者さんたちが振り返れるような内容を書く氣が起きたようです。
こんばんは、美央です。

普段あまり、「氣」という漢字は多用しないタイプですが
今回は、少し氣が関係してくるお話です。
歌っているとき、私たちは何か、自分の内側にあるものを表現しています。
選曲はもちろん、自分の好きな歌を択ぶでしょうけれど
それもやはり自分の内側と共鳴しやすいものを択んでいるはずです。




フラれた時は、永遠と失恋ソングを歌い、

ありがとうと伝えたければ、「ありがとう〜って伝え〜た〜くて〜♪」と私たちは口ずさみます。

音楽というのは、簡単なようで奥深い自己表現の一つです。
CDを買うことも、iTunesでお気に入りの曲をダウンロードすることも、ライブに行くことも、

実は私たちは「好き」「ワクワクすること」を表現しています。

(嫌いなものにお金を出す人は、中々居ないと思うのです。)

その中でも、歌うということは、それはそれは大きな自己表現であります。
なぜなら、歌うことだけが、身体全体を活用して、音を奏でるからです。


ワークショップには、歌うことに慣れている方から、あまり歌に接する機会がないという方まで来ていただいていますが、皆さん同じところからスタートしていただきます。

それが、土台・ベースとなる「呼吸法」です。

実は…歌うことに慣れ親しんでいる方ほど、苦戦を強いられやすいです。
というのも、普段歌唱法として使われにくい呼吸法を用いているので、
経験値が高ければ高いほど、歌い始めると自分の癖が出てきて、呼吸法がどんどん乱れてきてしまいます。


呼吸法とは、大きく分けて、三つ。
①胸式呼吸
②腹式呼吸
③丹田呼吸
(私はワークショップでは、丹田呼吸法、とお伝えしておりますが、逆複式呼吸法、お釈迦様の呼吸法、など呼び方は様々だそうです。)


ワークショップ中は、丹田呼吸法にフォーカスして個人個人の身体と心の軸を見ていきます。
私達の氣やエネルギーの質に深く関係する丹田を活用した呼吸法は、潜在意識にアクセスしやすく、集中力や、閃きが増しやすい呼吸法になります。
情緒を安定させる効果などがあるため、うつ病などの疾患にも効果が見られるそうです。
また、引き寄せの法則にもとても関わりがあります。

三つの呼吸の中では丹田呼吸法は一番深く、胸式呼吸法は一番浅い呼吸になります。

文字通り「忙殺」されていたり、慌てていたり、落ち込んでしまっている時、
私たちは呼吸が浅くなりがちです。

仕事中なども、落ち着きたい時に深呼吸をしてみると、少し頭がクリアになってきますよね。

実は呼吸と私たちの心身はとっても密接に関係しています。
胸式呼吸は身体的には、横隔膜が降下せず、胃腸の収縮運動が弱くなります。
精神的には、周りに左右されやすく、ぶれやすくなる傾向にあるそうです。
つまり、呼吸が浅いとき、私たちは自分の力を出し切っていないどころか…自分の向かうべきベクトルや基準からそれてしまっているのです。


だから、深呼吸をすると、身体的にも精神的にも私たちは正常に働きはじめます。
「こうするべきではないか。」
「これで正しいのか」
「そもそも○○のせいで・・・」
もし、こんな会話が頭の中で巡りやすいのであれば、少しでも深く、息をついてみる必要がありそうです。

とはいえ。
日本人は元々呼吸が浅い民族です。
これは言語学の分野となってきますが、日本語というもの自体が胸式呼吸の言語のため、
日本語を母語とする私たちは訓練しない限り、呼吸は深くなりません。

余談ですが、ラジオ体操の深呼吸はまさに胸式呼吸を活用した深呼吸です。
私はあれをやると肋骨がミシミシ言うので、あまり得意ではありません(笑)



(これ、胸式呼吸です)

丹田呼吸法で検索をすると、やり方を掲載しているサイトさんや、ブログがいくつかあります。

ただ、とっても大事な要素がどのブログにも書かれていないので、「ん〜〜(これじゃあ変な癖ついちゃうぞ★)」と唸り声があがりそうですが、

ぜひやってみて頂けると日頃の生活で何か変化が生まれると思います。
受講したことのある方はぜひお伝えしている通りやってみてください。
(あれ〜やり方説明しないの?!というツッコミはなしで またの機会にご説明したいと思います!)


(どう頑張っても丹田呼吸をされている例が見当たらなかったので、鎌倉の大仏様。)(さすが、丹田の意識が素晴らしいです。)


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ABOUT THE AUTHOR

美央 ヴォイストレーナー 歌うということを通して、自分を見つめなおすという活動をしています。

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